第三世代のパワーモジュールの開発が始まりました。
エネルギーの発生量は変わりませんが、構造の見直しによって、同じ筐体でコア枚数を増やすことが可能になります。
軽量小型化ができること、あるいは同じサイズであればより能力が大きくなると言うことになります。
また、今回は新しい素材との取り組みも検討中ですが、作業性を考えると期間や数量を限定しての製造ということになりそうです。
テストレベルでは従来のRED COREを超越した性能を出しています。
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パワーモジュールの効果
オービトロンの開発をしていて気が付いたことがあります。
アクセルをOFFにして感じる減速効果の変化です。
減速するのは単純にエンジンブレーキだと思っていました。
オービトロンを車両に装着すると、前に進む力だけでは無く、エンジンブレーキが緩和されて減速効果が少なくなります。
つまり、アクセルをONにするとフリクションに勝って前進し、アクセルをOFFにするとフリクションに負けて減速することになります。
写真のパワーモジュールX12Rの6倍の能力を持つパワーモジュールを製作し、テスト用のYAMAHA YZF-R1に装着しました。
ストレートで減速するだけならば、何も問題はありません。
しかし、ストレートからコーナーに入っていくような最高速域からの急減速では、状況が異なります。
通常は急激なバックトルクがかかるために、コーナーアプローチの車体制御が難しくなり、アクセルを戻せない状態になります。
そのため、アクセル全閉の状態でもインジェクターからは燃料が噴射されています。
この領域ではバックトルクを制御するシステムでも対応しきれません。
ところがこの試作品では、スロットルマップがゼロの状態(全く燃料噴射を行わない)にしても、アクセル全閉が可能になりました。
この効果はHybrid車や電気自動車などのモーターで駆動する車両でも有効です。
オービトロン パワーモジュールはここにも活用の場を見つけました。
電気自動車でテストしたところ、アクセルをOFFにして回生ブレーキを使って減速する場合、指定した位置では停止することができません。
フットブレーキを使う必要が出てきました。
これは、フリクションの低下によって減速効果が減ったためと考えられます。
回生ブレーキのパラメータを変更し、より強く回生させることにより、減速効果は得られるようになります。
つまりアクセルオフの際の回生量をより増やすことが可能になるのです。
特に電気自動車で走行距離を伸ばす鍵は、蓄電池の高効率化と回生量をどのようにに増やしていくかです。
オービトロンは、電気自動車の未来に向けても開発を進めていかなくてはなりません。
オービトロンの進化
オービトロンは、日々進化し続けている製品です。
たとえば新しい素材が見つかったり、新しい触媒が見つかったり、エネルギーを発生させるシステムに手を加えたり。
ガラッと外観が変わる場合はモデルチェンジになりますが、外観の変更が無い場合はバージョンアップとしていて、特にアナウンスはしていません。
ただし私たちが見たときにどのバージョンかわかるようになっています。
オービトロン製品の中でも進化の途上にある製品がパワーモジュールになります。
開発が進むにつれ初期の製品から製造コストは上がっていきますが、価格も名称もそのままにしています。
大きな変更になる場合は、販売価格も変更することになるかも知れません。
現在のところ、製品はいくつかの企業にOEMで出荷されています。
こちらは採用の段階で性能のチェックをしていますので、当社で勝手に性能の変更をするわけにはいきません。
難しいところですね。
メーカーとしては、製品が完成してもそれで満足すると言うことはありません。
完成したあとも製品のチェックをし、もっと品質や性能を上げられないか、常に努力をしています。
それは、後になって私たちに返ってくるものと思っています。
開発中の製品
開発中のオービトロンの新製品は、フィルム状です。
車体の内側にこの特殊なフィルムを貼ることで、車体の静電気を中和します。
これによって空気抵抗を軽減することが可能になります。
昨年、テスト車両であるYAMAHA YZF-R1のカウリング内側に、100mm×100mmのフィルムを貼ってA-B-Aテストを行いました。
この車両の最高速とも言える高速域において、データロガーで1%の速度向上が確認されました。
今年も継続してテストを行っていきます。
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年頭のご挨拶
新たな一年が始まりました。昨年は多くの新しい出会いがあり、多くの方に支えられ、多くの新しいチャレンジをしました。
まだ試験中ですが、新しい素材との取り組みも始まりました。
それから知的財産関連の整理にも力を注ぎました。
これらの事は、近い将来、当社の大きな財産になり得ると考えています。
昨年一年間は準備期間として大変重要な時間だったと言えるでしょう。
一方で、秋頃に製品化を考えていたものは、なかなか思うように作り上げることができず、未だ発売できていません。
製品化の難しさを、身にしみて感じている次第です。
会社は昨年12月を以て7期目を終えました。
おかげさまで順調に業績を伸ばしています。
決算のとりまとめはこれからですが、以前と比較すれば改善されてきています。
お客様やお取引先様のご支援の賜と感謝する次第です。
さて新しい一年ですが、引き続き知的財産関係の整理を行います。
そして新素材との取り組み、新製品の発表も行います。
レース関係では2輪でのサポートを昨年に引き続き行います。
他にもまだ新しいアイデアがあって、それらを現実としたいと考えていますが、その発表はもう少し先になります。
それから、ここ数年取り組んできた生命科学分野での取り組みも、今年は加速させます。
今年も、変わらぬご指導ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
そして新しい一年が、皆様にとって素晴らしい一年になりますよう、心よりお祈り申し上げます。
株式会社ランドマスター・ジャパン
代表取締役 金光利久
MFJ全日本ロードレース選手権 JP250
写真提供:広岡孝紀 氏
JP250最終戦は、11月5日に鈴鹿サーキットで開催されました。
当社が応援する仲村選手は、午前中の予選で総合で4位となり、決勝は4番グリッドからのスタートです。
決勝ではトップグループに入っていましたが、なかなか順位を上げられませんでした。
8周で争われるレースが中盤を過ぎたところで転倒者があり、レッドフラッグで一時ピットに戻りましたが、規定周回数を超えていたためにそのまま終了となり、4位という成績でした。
国内戦であるJP250はこれで最後になります。
次回のレースは12月3日と4日にタイで開催されるAP250です。
アジアロードレース選手権 AP250の結果
アジアロードレース選手権インドラウンドの仲村選手の結果です。
予選15位、レース1は11位、レース2は19位 でした。
予選では車両にトラブルがあり、タイム出しを測ったところで止まってしまい15位という結果にとどまりました。
レース1はトップグループと同タイムで走り続けたのですが、1〜2周目のギャップが大きく11位という結果になりました。
レース2は、レース1の結果を踏まえて1〜2周目までには猛プッシュでトップグループ目指し、グループに追いついた所でミスをして転倒してしまい、19位となりました。
次戦は11月5日と6日に鈴鹿サーキットで開催されるスーパーバイクレース。
JP250で出場します。
スーパーバイクレース、岡山ラウンド終了です。
9月24日と25日に岡山国際サーキットでMFJ全日本選手権スーパーバイクレースが開催されました。
当社が応援する中冨伸一選手は、ドライコンディションの中の予選で11位となりました。24日に行われたRACE1では8位になりました。25日に行われたRACE2は雨の影響で一旦天候の様子見でスタートが遅れましたが、雨の量が少なくなったところでスタート。ところがレースが始まると激しい雨になり波乱のレース運びとなりました。しかしこのレースでは7位と健闘しました。
中冨選手の次戦は、11月4日と5日に鈴鹿サーキットで開催されるMFJ全日本ロードレース選手権の最終戦になります。
JP250の仲村優佑選手は24日朝に行われた予選で3位、午後に行われた決勝では一時はトップを走るほどでしたが、ゴールは3位でした。(写真提供:寺本康生 氏)
仲村選手の次戦は10月1日と2日にインドで開催されるAP250です。
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仲村選手、JP250モテギラウンドで2位!
8月20日にツインリンクモテギで開催されたJP250ですが、当社が応援する仲村選手は2位でした。
朝一番で行われた予選は、あいにくの雨模様の中をアタックすることとなりました。
コースは完全なウエットで、走行中も時折激しく雨が降るほどの天候。
仲村選手はスムーズな走りで予選ではトップ。
ポールポジションで決勝に臨むことになりました。
決勝では天候は回復したものの、路面はまだウエット。
仲村選手、スタートはホールショット。
しかし順位を維持することができずに2位に後退。
5周目で転倒車両がコース上に残っていたことから赤旗中断。
そのまま終了となりました。
今回、新型パワーモジュールを装着してのレースでしたが、高評価をいただきました。
マシンのセットアップが進めば、より強力になると思われます。
レースの動画がアップされていましたので、リンクを貼らせていただきます。
仲村選手、アジアロードレースチャンピオンシップ AP250で3位!
インドネシアのセントゥールサーキットで8月6日と7日開催されたアジアロードレースチャンピオンシップにおいて、当社が応援する仲村優佑選手は、AP250のRACE2で3位に入賞しました。
今回のレースより本格的にオービトロンを実戦投入ですが、セットアップに手こずり予選では17位、6日のRACE1では1週目のアクシデントに巻き込まれてセカンドグループでの戦いとなり11位でした。
RACE2では朝のウォームアップ走行でセッティングを更に詰めていきました。
その結果、スタート直後から猛烈に追い上げ、一時はトップを走るほど。
大接戦の末、3位でゴールしました。
そのレースの模様です。
次回のレースは8月20日(土)にツインリンクモテギで開催されるJP250です。
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